本日2015年12月16日、最高裁において、夫婦同姓を定めた現在の民放規定について、初めての憲法判断が示されました。内容としては現民法に合憲判決が出たんですが、さっそくそれを曲解する人が現れました。ちなみに、今回紹介するこの人は「チョン」などの言葉を平気で使えるタイプの人です。

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ザク(旧)@cuezaku氏のツイート

>>司法が言ってるから夫婦別姓は違憲

敢えて言おう、嘘であると。

いや、嘘をついているという自覚がない所が余計に困るわけですが。
 
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今回の判決はこうです。

○夫婦別姓を認めない規定は合憲

×夫婦別姓は違憲


まったく似て非なるものですね。

もう少し具体的に見てみると、このような内容です。

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NHK

>>(最高裁は)夫婦別姓を認めない規定について、
>>「憲法に違反しない」という初めての判断を示しました。(略)
>>そのうえで、
>>
「夫婦別姓については
>>
国会で論じられるべきである」と述べました。


これを見ればわかりますが、実質的に夫婦同姓でも別姓でも違憲ではなく、憲法レベルの話ではなくて法律レベルの話だと言っているわけですね。

もう少し別の例えを出せば、選挙権年齢が最近18歳に引き下げられましたが、被選挙権は25歳のままです。そこで、誰かが「被選挙権年齢が25歳なのは憲法違反である。18歳に下げろ」という訴えを起こしても、おそらく違憲判決はでないでしょう。じゃあ、逆に18歳に下げることが違憲かと言ったら、当然そんなことはなく、「25歳でも18歳でも、それは憲法に規定する条文がないから、法律レベルで決めろ」ってことになるはずです。

今回の判決も、「夫婦同姓規定は合憲」という判断であり、「夫婦別姓は違憲」なんて誰も言っちゃあいません。

ところが、「1か0か」「Aが正しいならBは間違い」という短絡的思考の持ち主は、「夫婦同姓規定は合憲」という判決を、自分の主張に都合のいいように、「夫婦別姓は違憲」なんて読み替えるわけですね。彼らの脳には、「どっちもOK」とか「どっちも間違い」とか、そんな概念は無いようです。私はこの単純な思考を「1ビット脳」と呼んでいます。

以前も生活保護での判決について、「外国人に生活保護を認めないのは合憲」を「外国人に生活保護を認めるのは違憲」と勝手に解釈した人たちを紹介しましたが、せめてもう少し脳のビット数を増やしていただきたいものです。「ザク(旧)」を名乗るだけあって、頭の中が坊やだから仕方がないのかもしれませんが。

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